ヤンキースのディディ・グレゴリアスが、ツインズ戦で4試合連続となる9号ソロホームランを放ちました。

4試合連続でホームランを放ったのはヤンキースの遊撃手としては史上初。また、1か月で9本塁打はデレク・ジーターの月間最多に並びました。

シーズン最初の23試合で9本塁打、23打点は遊撃手としては史上初です。

今日の試合ではホームランだけでなく、3打数3安打2打点1得点2四球と活躍。

シーズンの成績は、.372/.470/.833、9本塁打、29打点となっており、打率、長打率、OPS、打点で現在メジャートップに立っています。

ところで、一昨日MLB公式サイトのCut4でグレゴリアスのホームランについて取り上げられていました。

その記事に載っていた、ヤンキース移籍以降のグレゴリアスのホームランの落下地点をヤンキースタジアムに重ね合わせた図です。すべてのホームランがライト方向に集まっています。

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こちらはフェインウェイパークに重ね合わせたもの。もしグレゴリアスがレッドソックスの選手だったら、ホームランの数はかなり減っていたと思われます。

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今季ここまで圧倒的な成績を残しているグレゴリアスですが、打球の傾向を見ると、ゴロ率が2015年:40.1%→2016年:36.2%→2017年:25.0%と年々低下し、引っ張った打球の割合が2015年:37.6%→2016年:40.3%→2017年:49.3%と年々上昇しています。つまり引っ張ったフライやライナーが増えているということです。

引っ張ったフライやライナーは長打につながりやすい打球ですが、ライトが狭いヤンキースタジアムではホームランになりやすく特に有効です。ヤンキースタジアムに最適な打撃スタイルをだんだん身に付けていっていると言えます。

また、グレゴリアスは四球の少なさ、出塁率の低さが課題でしたが、今年は早くも17四球を選んでおり、三振もわずかに9つです。ボールゾーンスイング率は昨年の40.8%から今年は28.6%へと激減しており、アプローチが大きく改善しています。

これらをあわせて考えると、ボール球に手を出さずにフライやライナーを引っ張って打つための球を待てる選球眼を身に付けたことが、ヤンキースタジアムに最適な打撃を実行できている要因と言えるでしょう。

実際にグレゴリアスがスイングしたゾーンのヒートマップを見ると、去年から変化が見られます。Baseball Savantのデータで、キャッチャー側からの視点です。上が2017年、下が2018年。

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去年はアウトコースや低めの球にも多くスイングしていましたが、今年は低めには手を出さず真ん中から内寄りの球に対してのスイングが多くなっています。

さすがに今のペースで打ち続けるのは不可能なので、調子が落ちてきた時に、現時点では劇的な改善を見せている選球眼をどの程度維持できるかが今後のポイントになってくるかなと思います。