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マリナーズは、今日のレンジャーズ戦に先発するエラスモ・ラミレスを故障者リストから復帰させました。

これに伴いギレルモ・ヘレディアがマイナーへ降格しました。

イチローがリリースされる可能性も取り沙汰されていましたが、ひとまず4番手の外野手としてメジャーに残ることになりました。

このニュースを伝える記者のツイートには、マリナーズファンから批判的なコメントが多くつけられており、好意的な反応はほぼありません。

「これは完全に馬鹿げている。イチローが去る必要がある」

「まったくもって狂ってるよ、ジェリー!」

「いったいどうなってるんだ。ヘレディアはマリナーズでベストの守備力を持つ外野手だ!」

「これはヘレディアに対して本当に失礼だ」

「馬鹿げている!まずいまずい決断だ」

「球団のためにイチローをリリースしてくれ」

「時が来てもイチローとの関係を断つ根性はないだろうと分かっていた。最初からひどい動きだったんだ」

「このチームはどうやって真面目な顔でこの動きを行うことができるのか分からない」

実際に見に行っていただければ分かりますが、意図的に批判的なコメントばかりを取り上げているわけではありません。ほぼすべてがこのような内容です。


マリナーズがイチローの扱いに関して置かれている状況は数日前の記事に書きました。


この記事にも書いた通り、マリナーズには、1.ヘレディアを降格させる、2.イチローをDFAする、3.リリーフ投手を降格させる、の3つの選択肢があったわけですが、フィールド上においてイチローより有用なヘレディアを降格させるという判断をしたわけです。これにはマリナーズファンから不満の声が上がるのも当然と言えます。

シアトル・タイムズのライアン・ディビッシュ記者は、このニュースを伝えるツイートに続いて自身の意見を述べています。

「監督のスコット・サービスはこれを受け入れて、正当化しなければならない。しかしこれは彼の望んだことではない」

「この動きをマリナーズがどのように正当化するのか分からない。しかし、イチローがチームにいることでチケットの売れ行きや観客数の面で、はるかに多くの金をもたらすわけではない」

「他のほとんどのMLB球団と同じように、マリナーズは主な収益源としてチケットの売り上げや観客数に完全に依存しているわけではない」

「ギレルモ・ヘレディアには確固たる役割があり、その役割によって価値をもたらすことができる。彼をマイナーに送り、すべての面において能力が限られている44歳の外野手を残すのは、不合理を通り越している」

今回の動きについてはファンからも記者からも厳しい声が挙がっていますが、みんなイチローが憎いから言ってるわけではないはずです。

バットで結果が出ていないイチローでも本拠地の試合で打席に入るとファンからは大きな歓声が上がっていましたし、他の選手とは球場の雰囲気が違いました。

それでも、イチローを残すことがチームが試合に勝つための最善の策ではないことをはっきりと認識しているから、このような声が挙がるのでしょう。

マリナーズがイチローと契約した時に「イチローのマリナーズ復帰は吉と出るか凶と出るか」という記事を書きました。

今日の時点でマリナーズがイチローについて苦渋の決断を下すことができれば、”吉”になると思っていました。

イチローはマリナーズからのオファーがなければ開幕からメジャーでプレーすることはできなかったでしょうし、マリナーズファンももう一度イチローがマリナーズのユニフォームを着てプレーする姿を見ることができました。チームも現在11勝8敗と勝ち越しています。

しかし、イチローの存在がチームが最善の選択をする妨げとなるなら、イチローとの契約は”凶”だったということになってしまいます。上の記事に書いた”ジレンマ”そのものです。

今回のマリナーズの動きは、イチローが多くのファンが望まない形でチームに残り続けるという最悪のシナリオへの第一歩だと感じました。

Photo: Matt McGee