エンゼルスをスイープして7連勝とし、ここまで16勝2敗と無敵状態のレッドソックス。

メジャートップの1試合平均6.4得点を挙げている絶好調の打線について、MLB公式サイトの記事が分析しています(「This is why the Red Sox are so good so far」)。

昨年のレッドソックス打線は、得点数はリーグ6位と悪くなかったものの、本塁打数はリーグ最下位と爆発力に欠けていました。

今年はここまで得点数リーグ1位、本塁打数もリーグ2位タイとなっています。

さらにメジャートップの長打率を記録する一方、三振率は最も低くなっており、昨年のアストロズ打線のような強力で隙のない打線です。

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引用元:MLB.com

また、去年も今年もレッドソックスで30回以上打席に立っている選手は10人いますが、全員三振率が改善しているということです。

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引用元:MLB.com

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では、なぜレッドソックス打線がここまで好調なのでしょうか?

まずは去年はいなかった選手の活躍。J.D.マルティネスの加入はもちろん大きいですし、去年の今頃はパブロ・サンドバルが三塁を守っていましたが、今年は最初からラファエル・デバースがいます。


次に健康面。ザンダー・ボガーツは左足首の故障でDL入りしてしまいましたが、開幕から絶好調でした。

昨年のボガーツは6月に死球を受け、それ以降は痛みを抱えながらプレーしていました。死球を受ける前は、打率/出塁率/長打率が.308/.363/.455という成績だったのが、その後は.232/.321/.340に悪化しました。

また、ムーキー・ベッツも右手の親指を痛めながらプレーしていて、6月末までは.280/.356/.490だったのに対し、それ以降は.248/.332/.427でした。

さらに、昨年は.242/.320/.429だったハンリー・ラミレスも、シーズン終了後に左肩の手術を受け、今年は.322/.369/.542と元気な姿を見せています。

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そしてもう1つの好調の要因は、新監督アレックス・コーラのもとで打席でのアプローチが大きく変わっていることであると示されています。

昨年は、ストライクゾーン、あるいはボーダーライン付近の投球に対するスイング率が57%で、メジャー30球団で最も低い数字でした。しかし、今年は63%でメジャーで最も高くなっているということです。

また、ただ積極的にスイングしているだけでなく、特に早いカウントのスイングが多くなっているようです。

この10年ずっと早いカウント(0-0、0-1、1-0)でのストライクゾーンに対するスイング率で下位3チームに入っていたのが、今年はメジャーで2番目に多くなっています。

その結果、チームとして2ストライクのカウントになる回数が4番目に少なくなっているということです。このことが、メジャーで最も三振率が低いという結果にもつながっています。

さらに、積極的にスイングするだけでなく、打球の質も変わっています。

ベッツは過去3年、ゴロ率が38%から41%の間にあったのが、今年は26%まで下がっています。また、引っ張る打球はキャリア通算の41%から57%に増えています。引っ張ったフライやライナーが増えていることが、早くも6本塁打という長打力アップの要因となっています。

チーム全体で見ても、ハードヒット率はメジャー3位、ゴロ率は下から5番目ということで、長打が生まれやすく理想に近い打撃内容になっています。去年はハードヒット率がメジャー20位、ゴロ率が上から12番目でした。

まだシーズン序盤ではありますが、レッドソックス打線の好調さには裏付けがあるという分析の記事でした。