メッツは現在8連勝中で、10勝1敗はナ・リーグトップの成績です。

好スタートの要因の1つが安定したブルペン陣。防御率1.49は現在メジャー2位で、MLB公式サイトのブルペン・オブ・ザ・ウィークも受賞しました。

その中でも特に注目だと公式サイトの記事で取り上げられているのが、セス・ルーゴとロバート・グセルマンです(「How Mets 'created' a dynamic new bullpen duo」)。昨年までは先発で起用されていましたが、今年はブルペンに回っています。

昨年の成績は、ルーゴが19試合(18先発)で防御率4.71、グセルマンが25試合(22先発)で防御率5.19でした。

今年は、ルーゴが3試合、6回を投げて無失点、2安打3四球(うち敬遠2)7奪三振。グセルマンが6試合、7回を投げて1失点で防御率1.29、4安打2四球12奪三振という内容です。

記事ではまず、ブルペンに回ったことで2人とも球速が増したというデータが紹介されています。速球を昨年100球以上、今年25球以上投げた投手299人のうち、球速が1マイル以上増したのは12人だけ。ルーゴとグセルマンは上位に入っています。

+2.1マイル:アミール・ギャレット(レッズ)
+1.8マイル:セス・ルーゴ(メッツ)
+1.7マイル:バック・ファーマー(タイガース)
+1.6マイル:ヘクター・ベラスケス(レッドソックス)
+1.3マイル:ロバート・グセルマン(メッツ)他3人

ルーゴは91.2マイルから93マイルに、グセルマンは92.8マイルから94.1マイルに上昇しています。

一方、球種の選択にも変化が見られます。記事にあるグラフを引用します。

cut

ルーゴは速球が減り、その分カーブやスライダーが増えています。

cut (1)

グセルマンも変化球が増えていますが、より顕著なのはフォーシームをほとんど捨て、ツーシームを増やしている点です。

2人とも速球の球速が増し、得意なボールを積極的に使うようになっている点が共通していると言えます。

昨年は、もともとは先発投手だったヤンキースのチャド・グリーンやダイヤモンドバックスのアーチー・ブラッドリーがリリーフとして起用され、インパクトのある活躍を見せました。

先発投手の交代が早くなるトレンドの中で、イニングまたぎでも投げられる先発から転向したリリーフ投手の存在はますます重要になっています。

ルーゴとグセルマンについてキャラウェイ監督は、「彼らはブルペンにまったく異なる動力を与え、試合に勝つ助けとなってくれる」と評価しています。

この2人が今季のメッツのブルペンでカギを握る存在になるかもしれません。

それと同時に、この2人をブルペンに留めておくためには先発投手陣の頑張りも必要です。

特に、耐久性や安定感に不安が残るスティーブン・マッツ、マット・ハービー、ザック・ウィーラーの3人がどの程度貢献できるかが重要となってきそうです。