MLB公式サイトでは、「Mark it down: These things will happen in 2018(書き留めておいて:これらのことが2018年に起こる)」と題して、今シーズンにメジャーで起こりそうなことを予言しています。

その中のいくつかを紹介します。グラフはすべて記事からの引用です。

・フライボール・レボリューションの継続

ゴロではなくフライやライナーを打った方がいい結果が生まれやすいというのが、フライボール・レボリューションの発想です。

ジャスティン・ターナー、ダニエル・マーフィー、J.D.マルティネス、ジョシュ・ドナルドソンなどの飛躍のカギとなりました。昨年はフライボール・レボリューションで、クリス・テイラー、ヨンダー・アロンソがブレイクしています。

記事によると、過去3年でゴロ率は45.3%→44.7%→44.2%と減少する一方で、打球角度は10.1°→10.8°→11.1°と上昇しているということです。

このオフには、メッツのフアン・ラガレス、ヤンキースのブランドン・ドルーリーなどが打球角度を上げるスイングに取り組んでいることをこのブログでも紹介しました。しかし、ゴロをもっと打とうとしているという選手は聞きません。

このことから、記事ではフライボール・レボリューションの流れは続くと述べられています。


・速球の平均球速の上昇

PITCH f/xが全球場で導入されて信頼できるデータが得られるようになった2008年以降、速球の平均球速は年々上昇しています。

cut

2008年の91.8マイルから2017年は93.6マイルになりました。2008年は速球のうち90マイル以上は70.4%だったのが、2017年には86%近くまで上昇しました。


・高めの速球の増加

昨年はシーズンが進むにつれて、高めの速球の割合が増加しました。打球に角度をつけて打とうとする打者が増えてきたことへの対抗策と考えられます。

次のグラフは、フォーシームが地面から2.5フィート(約76cm)以上の高さに投げられた割合の月ごとの推移です。

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9月に下がっているのはロースター拡大の影響だろうということです。ポストシーズンでは再び大きく上昇しています。

昨年のポストシーズンではドジャースのブルペン陣が高めの速球を有効に使いました。今年は、カージナルスが高めの速球をより有効に使おうという方針を打ち出しているそうです。


・速球の割合の低下

球速が上がり、高めに投げる割合が増えている速球ですが、全投球に占める割合はどんどん減っています。

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2008年には60%を超えていたのが、2017年には55.3%まで減少しています。

変化球の中で特に増えているのがカーブ。昨年カーブの投球割合が多かったチームのトップ5はインディアンス、レッドソックス、ドジャース、アストロズ、カブスで、いずれも地区優勝を果たしています。


・先発投手の投球回数の減少

全投球回数に占める先発投手の割合は、2014年までの40年近くは65%~70%に収まっていたのが、2015年から急激に減少しています。

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2014年:66.5%→2015年:65%→2016年:63.3%→2017年:61.9%で過去最少を記録しました。

昨年はドジャースやアストロズが先発投手を早い回で交代させる場面が目立ちました。これは、一般的に打者3巡目になると投手の成績が落ちること、そして投手の健康を維持するためというのが理由です。

今季はレイズが4人ローテを試す一方で、エンゼルスやレンジャーズが6人ローテを採用する可能性があり、先発投手のあり方に変化が生まれています。

記事では、ここ3年の傾向から今年は先発投手の投球回数が全体の60%を切ってもおかしくないとしています。

以上、この記事で指摘されたトレンドが今年も続くのか注目してみてください。