MLB公式サイトが、スタットキャストのデータを基にパワーとスピードを兼ね備えた選手を取り上げた記事を掲載しています(「Who are MLB's top power-speed threats?」)。

今回利用するのは「バレル」と「スプリント・スピード」という指標。

バレルとは、打率.500、長打率1.500以上を必ず記録するような理想的な速度・角度の打球のことです。

図の赤い部分がバレルのゾーン。速度98マイル、角度26~30°を中心に、速度が上がるごとに角度の範囲が広がっていきます。

2017年はアーロン・ジャッジがバレルを86回記録してメジャー1位、ジャンカルロ・スタントンが76回で2位でした。

一方、スプリント・スピードとは、ベースランニング中の最速の1秒間のスピードのことです。メジャー平均は27ft/sec。2017年はバイロン・バクストンが30.2ft/secで1位、ビリー・ハミルトンが30.1ft/secで2位でした。

今回の記事では、バレルが年間40回以上記録したか、全打球のうち10%以上を占め、スプリント・スピードが28ft/sec以上だった選手を取り上げています。

2017年にバレルを40回以上を記録した選手は38人、バレルの割合が10%を超えたのは100打球以上を記録した383選手中62人でした。

まず、バレルの割合が10%以上でスプリント・スピードが28ft/sec以上だった選手たち。全部で11人です。

マイク・トラウト(エンゼルス):バレル率13.3%、スプリント・スピード28.5ft/sec
イアン・ハップ(カブス):13.3%、28.5ft/sec
コディ・ベリンジャー(ドジャース):12.2%、28.4ft/sec
ジェイク・マリスニック(アストロズ):11.9%、28.4ft/sec
スティーブン・スーザJr.(ダイヤモンドバックス):11.8%、28.3ft/sec
ブライス・ハーパー(ナショナルズ):11.7%、28.0ft/sec
キーオン・ブロクストン(ブルワーズ):11.6%、29.5ft/sec
マット・チャップマン(アスレチックス):11.5%、28.4ft/sec
トレバー・ストーリー(ロッキーズ):10.5%、28.4ft/sec
アーロン・アルテール(フィリーズ):10.4%、28.4ft/sec
スコット・シェブラー(レッズ):10.2%、28.4ft/sec

かなり意外な名前が多い印象ですね。まだ三振が多くてアプローチに課題がある選手が多いでしょうか。

ハップやアルテールはうまく成長すれば華のある人気選手になりそうです。逆に、ブロクストンやストーリーは三振が多すぎてこのままだとちょっと難しい気がします。

チャップマンは三塁の守備が非常に素晴らしく、ホームランを打てるのは知っていましたが、スピードもあるんですね。アスレチックスは来年日本で開幕戦を行いますから、今から注目しておくといいかもしれません。


次に、バレルを40回以上記録し、スプリント・スピード28ft/sec以上の選手が8人。トラウト、ベリンジャー、スーザは上のリストと重複しています。

マイク・トラウト(エンゼルス):バレル42回、スプリント・スピード28.5ft/sec
コディ・ベリンジャー(ドジャース):41回、28.4ft/sec
スティーブン・スーザJr.(ダイヤモンドバックス):41回、28.3ft/sec
チャーリー・ブラックモン(ロッキーズ):45回、28.1ft/sec
マーセル・オズーナ(カージナルス):44回、28.2ft/sec
フランシスコ・リンドーア(インディアンス):41回、28.2ft/sec
クリス・ブライアント(カブス):40回、28.2ft/sec
ブライアン・ドージャー(ツインズ):40回、28.1ft/sec

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引用元:MLB.com
こちらは意外な名前はいませんね。オズーナが意外と早いということぐらいでしょうか。

以上、本塁打や盗塁の数ではなく、スタットキャストのデータを利用してパワーとスピードを兼ね備えた選手を紹介する記事でした。