キャンプが始まる前から報道陣がキャンプ地に入り取材することは許可されないと明らかになっていましたが、球団関係者も立ち入ることができないようです。
「球団幹部『GMの特別アシスタントがワークアウトの場所から立ち去るよう求められ、付き添われて外に出された。調子のよい選手を見極めるためにスカウトがワークアウトを見ることを選手が望んでいないとは信じられない』」
From a club executive: “A special assistant to the General Manager was asked to leave the workout (of unsigned free agents) today at IMG. Was escorted out. I cannot believe the players wouldn't want scouts at their workout to see who's in shape.”
— Ken Rosenthal (@Ken_Rosenthal) 2018年2月14日
「トレーニングの様子は公開されない。特定の選手に興味を持っている場合は、プライベートなワークアウトを用意することができる。ある選手曰く『未契約の選手のためのスプリングトレーニングはトライアウトのキャンプではない』」
Union source: General training sessions not open to public. Person who attempted to gain access was told if he had interest in a particular player, a private workout could be arranged. As one free agent put it, “Spring training for all the unsigned guys isn’t a tryout camp.” https://t.co/whBVJMJNit
— Ken Rosenthal (@Ken_Rosenthal) 2018年2月14日
「数十年にわたって、未契約の選手が仕事を探しているときには、球団の関心を呼ぶために代理人がリポーターに情報を提供してきた。その長い歴史を考慮すると、ワークアウトからメディアを締め出すという判断は直感に反する。とても奇妙だ」
For decades, agents have worked to keep reporters in the loop when their unsigned players are in need of work, to fuel awareness/interest with execs/teams. In light of that long history, the decision to keep media out of unsigned players workout is counterintuitive. Very strange.
— Buster Olney (@Buster_ESPN) 2018年2月15日
未契約FA選手のキャンプ、報道陣だけでなく球団関係者も立ち入り禁止なですね。意味が分からない。球団関係者と接触する機会があった方がいいだろうし現在どんな状況でどんなトレーニングをしているか報道してもらって球団に伝わった方がいいだろうに。選手会は何を考えているのでしょうか?
— Shoko Mizutsugi 水次祥子 (@mizutsugi) 2018年2月15日
このように批判的な意見が多いですが、中には理解を示す人もいます。
「スカウトが自分の仕事をしたいのは理解する。しかし、もし自分が選手の1人だったら、球団関係者にはいてほしくない。選手たちはシーズンに向けて状態を上げている最中であって、トライアウトを開いているわけではない」
I understand a scout wanting to do his job, but if I were one of the players, I wouldn't want club officials there either. They’re ramping up to get ready for the season, not holding a tryout.
— Ben Badler (@BenBadler) 2018年2月14日
NBCスポーツのクレイグ・カルカテッラは自身の記事の中で、メディアの取材を許可しないことについて理解を示しています。
その理由は、ストライキが行われた1995年に今回と同じようなキャンプが開かれた時の報道が、”仕事がもらえずキャリアが終わりに近づいている選手たち”という絶望的で悲劇的な調子のものが多かったため、選手会はキャンプに参加する選手たちをそのような報道の対象にしたくないだろうということです。
また、球団関係者も締め出されていることについても別の記事で取り上げ、「フリーエージェントのキャンプは、選手会の代表が言及した通りトライアウトではない。もし球団が選手のワークアウトを見たいなら、喜んでトライアウトの準備が整えられる。トライアウトに臨む選手は集中し準備が整っていて、球団関係者が見ているということを十分に認識している。仕事を探すフリーエージェントの選手が開かれたショーケースを開くというのは常にそういうことだ」とし、こちらも理解を示しています。
どちら側の言い分もそれぞれ理解はできるので、どっちが絶対に正しいとは言えないでしょう。ただ、理解できないという意見の方が多いように見受けられるので、選手会の評判という意味ではまたマイナスの要素が増えたという気がします。
Photo: Cristine Maybourne