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昨日、ダルビッシュとカブスが6年1億2600万ドルで合意しましたが、その直前にカブスはジェイク・アリエッタに同等の内容のオファーを提示し断られていたとFanRag Sportsのジョン・ヘイマンが報じています

ヘイマンによると、「セオ・エプスタインは、もしダルビッシュがオファーを断った場合に、同等のオファーでアリエッタのカブスでのキャリアを延長できるかを確かめるために、最後の1回の見込みの低いチャンスにかける電話をした」ということです。

その時点でエプスタインは、5年1億2500万ドルを望んでいたダルビッシュ側と、妥協した額である6年1億2600万ドルで契約を結べそうなことに喜んでいたそうです。契約の年平均額が下がることで、カブスはぜいたく税の基準を余裕をもって下回ることができます。

しかし、アリエッタは2015年の後半に史上有数の素晴らしい投球を披露してサイ・ヤング賞を獲得しただけでなく、2016年のワールドチャンピオンの立役者となった存在であり、エプスタインは最後の可能性を確認する義務を負っていると感じたとしています。

連絡を受けたアリエッタは即座にその6年契約のオファーを受ける準備はできていなかったということです。

また、ダルビッシュは候補として挙がっている他の球団ではなく、ドジャースかカブスとの契約を望んでいたようだ、と書かれています。ドジャースはぜいたく税の基準以下に収めなければならない状況のため、他の選手をトレードに出して予算枠を確保する前提でのオファーしか提示できなかったことで、カブスがダルビッシュ側のメインターゲットとなったとされています。

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カブスはアリエッタとの再契約に興味がないのかと思っていたので、このニュースは意外でした。

エプスタインはアリエッタがオファーを受ける可能性はないと思って最後に電話をしたのでしょうか。

もし、アリエッタよりもダルビッシュの方が優れた投手だと考えているなら、もしアリエッタがオファーを受けてしまったら、同等のオファーで劣った選手と契約をすることになってしまいます。

そのような情緒面を優先した形で契約を結ぶこともあるのか、それともアリエッタとダルビッシュを同等のレベルの投手だと考えているのか、どちらかということになります。まあ”同等のオファー”なので、ダルビッシュより少し低い金額の可能性もあるのでなんとも言えないところです。

そして、アリエッタとボラスは、ダルビッシュが受けた6年1億2600万ドルを上回る契約を手にすることができると本気で信じているんですかね。記事には、レスターの6年1億5500万ドルを大きく下回る契約は受けるつもりがなかったのだろうと考える人もいると書かれています。

球速が低下して内容も悪化しているアリエッタにそこまでのオファーをする球団はないと思うんですがどうなるんでしょう。

とにかく今後の成り行きを見守りたいと思います。


(追記)
コメントしていただいたので気付いたんですが、カブスは正式なオファーをしたわけではないようです。

MLB Trade Rumorsの記事でも訂正されているように、6年契約のオファーをしたわけではなく、オファーをすれば受けるかどうかを電話で確認した、というのが正確です。

であれば、ダルビッシュがオファーを受けるか判断する前にアリエッタと契約せざるを得ないということにはならないので、カブス側としても問題はないですね。


Photo: Arturo Pardavila III