動きのないFA市場にあってJ.D.マルティネスもなかなか契約が決まりません。ずっとレッドソックスが本命と見られてきましたが、一向に契約する気配がないため、ダイヤモンドバックスとの再契約もあるのではという報道も出ています。

そんな中、MLB Trade Rumorsで触れられていたazcentral.comの記事で、J.D.マルティネスのスイングを改造した打撃インストラクターの一人ロバート・バンスコイオク(Robert Van Scoyoc)がこのオフ、ダイヤモンドバックスで新たに作られたポジション”打撃ストラテジスト(hitting strategist、打撃戦略家)”に就任したと書かれていました。

J.D.マルティネスはご存知の通り、メジャーデビューしてしばらくはぱっとしない成績でしたが、フラインボール・レボリューションの考えに基づいたスイングの改造によってメジャー屈指の打者に成長しました。

そのスイングの改造を指導したのが、打撃インストラクターのクレイグ・ウォーレンブロックとロバート・バンスコイオクのコンビ。ロサンゼルスの郊外にある倉庫のような施設で打撃を指導しています。この2人はドジャースのクリス・テイラーのスイングを改造し、昨年のブレイクのきっかけとなったコンビでもあります(以前書いた記事にはバンスコイオクの名前は出てきませんが)。

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昨年10月のazcentral.comの記事では、ウォーレンブロックが71歳、スコイオクが30歳となっています。スコイオクは15歳のときからウォーレンブロックを知っていて、2011年から一緒に働き始めたそうです。

そして2人が拠点とする施設の棚には、ウォーレンブロックが指導してきた打者たちから贈られたバットが掛けられていて、その一つにはシルバーのインクで次のようなメッセージが書かれているといいます。

「クレイグ、何から何までありがとう。あなたの助けがなければ、今の自分はなかったでしょう。 ライアン・ブラウン」

そう、ライアン・ブラウンもウォーレンブロックに指導を受けていたんですね。これは知りませんでした。

ウォーレンブロックはYouTubeに何本か動画を投稿しているんですが、この動画の後ろに移っているのがその指導した打者たちから贈られたバットでしょうか。



そして、J.D.マルティネスとバンスコイオクの写真がこちら。真ん中がマルティネスで、左がスコイオクです。
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引用元:ESPN
ESPNの記事によると、マルティネスとスコイオクはシーズン中も二人三脚で打撃の分析や投手の研究に取り組んできたということで、今では親友のような間柄だそうです。バンスコイオクの結婚式にもマルティネスは出席したといいます。

ここ最近では、ウォーレンブロックとバンスコイオクの2人がドジャースで打撃コンサルタントを務めたということがいくつかの記事に書かれています。バンスコイオクはダイヤモンドバックスでポジションを引き受けたということで、今はドジャースとは関係がないということでしょう。ウォーレンブロックについては分かりません。

この2人のような人物が選手個人のインストラクターとして指導するだけでなく、球団の中に入って教えるようになってきていますので、フライボール・レボリューションの考え方は”革命”などという大げさなものでなく、ごく当たり前の考え方になっていくのかもしれません。