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ドジャースの左腕フリオ・ウリアスは、ベースボールアメリカやMLB.comのプロスペクトランキングで最高4位に評価されるなどメジャーでも有数のトッププロスペクトでした。

2016年に19歳の若さでメジャーデビューを果たすと、18試合、15先発で防御率3.39と上々のスタートを切りました。

まだ若いウリアスをドジャースも大事に育てていましたが、昨年の6月に左肩を痛め手術を受けることに。

ここまでリハビリは順調に行っているものの、今月中旬から始まるスプリングトレーニングではマウンドから投球することはないということです。

ザイディGMは「手術後、何も問題は起こっていないが、マウンドで投げ実戦に復帰するまでにはいくつか超えなければならないハードルがあるし、まだまだ先の話だ」とコメントしています。

ウリアスは「とても健康だと感じているし、近々いつ投げ始めようかというところまで来ている」と話しており、ボールを握る段階は近づいているようです。

手術からちょうど1年となる6月末までにマウンドで投げ始め、そこからメジャーでの登板に耐えられる強度を作り上げるというスケジュールになるとのこと。順調に行けば今季後半の復帰となります。

ウリアスが故障したのは左肩の関節包という部分で、ヨハン・サンタナが痛めたのと同じ場所です。サンタナは2010年に手術を受け、2011年はほぼ全休。2012年に復帰しノーヒッターも達成しましたが、2013年に2度目の手術。その後、登板はありません。本人は最近「正式には引退していない」と話していましたが、実質引退状態です。

ウリアスも以前のような投球ができるかはまだ分かりません。ただ、手術を担当した医師によると損傷は恐れていたほどではなかったこと、また長年のダメージの蓄積によるものではなく”急性”の損傷であることから、完治の可能性は比較的高いようです。

まだ21歳と若く才能のあるウリアスが、無事復帰できることを願っています。

Photo: Arturo Pardavila III