アストロズがパイレーツからトレードで移籍したゲリット・コールの入団記者会見を行いました。その中でコールは、アストロズに加入する喜びを語ると同時に、勝てるチームを作るために最善を尽くさないパイレーツオーナー陣への批判を暗に示しました。

「球団が自分を非常に高く評価してくれることは、選手としてはいつでも気分がいい。そして、球団が絶えず資金を投じ、前へ進み、ファンのために可能な限り最高のチームを作ろうとする環境に来られたことはすがすがしい気分だ」

コールはパイレーツの名前は出しませんでしたが、言葉の裏にその球団運営への不満が隠れていることは明らかでしょう。

北米4大スポーツ史上最長の20年連続負け越しを喫していたパイレーツは、2013年に21年ぶりの勝ち越しとポストシーズン進出を果たしました。

その年のワイルドカードゲームでの本拠地PNCパークは、ブラックとゴールドに埋め尽くされ、これまで見たことがないような雰囲気でした。その雰囲気にのまれたジョニー・クエトがボールを落とし、直後にホームランを打たれるという場面もありました。



パイレーツは2014年、2015年もワイルドカードでポストシーズンに進出しますが、いずれもワイルドカードゲームで敗退しディビジョンシリーズには進めず。2016年、2017年は再び負け越しとなっています。

2015年にはレギュラーシーズンで98勝を記録するなど強いチームを作り上げたにもかかわらず、そのチャンスを活かせず、コールとマカッチェンの放出により再びポストシーズンから遠ざかることが確実という状況です。

ポストシーズンに進出した2013年から2015年の間に、パイレーツがFAやトレードで大きな補強をすることはありませんでした。同じくスモールマーケットのロイヤルズが2015年には年俸総額を大きく増加させ、トレードデッドラインではベン・ゾブリストとジョニー・クエト獲得という勝負に出て、ワールドシリーズを制覇したのとは対照的です。


この球団の姿勢に対するパイレーツファンの不満は数字となって表れています。2015年には約250万人にまで増加した観客数は、2017年には約190万人まで減少しました。

また、あるファンはChange.orgというサイトで、オーナーのボブ・ナッティングに球団を売却させることを要求する署名を集め始めました。2日前に開始したばかりですが、これを書いている時点でおよそ4万人が賛同しています(リンク)。

パイレーツはスモールマーケットの球団ではあるものの、フォーブスによると昨年は2億6500万ドルの収益があり、5100万ドルの利益を上げています。使うお金がないわけではありません。

ファンや選手から不満や怒りの声が上がるのも当然と言えそうです。