数日前のFangraphsの記事で、トミー・ジョン手術がここ2年減っていることが紹介されていました。

トミー・ジョン手術を受けた選手の推移を表すこちらのグラフ、青がメジャーの投手、赤がマイナーも含めた投手全体、黄が野手やドラフトされた選手も含めた選手全体です。
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引用元:Fangraphs

2015年には145人に達しましたが、2017年は86人まで減少しました。2012年以降で最少、100人を割ったのも2011年以来です。

トミー・ジョン手術の減少を説明するはっきりとした理由は分かりません。球速の上昇による腕への負担の増加がトミー・ジョン手術増加の一因ではないかとされていますが、ここ2年も平均球速が上昇し続けていることには変わりありません。

たまたま2014年、2015年に波が来て異常に多くなっただけかもしれない、という説明にもならない説明ぐらいが一番もっともらしいと言えそうです。

同時に、ここ最近はトミー・ジョン手術を回避して復帰を目指す動きも増えつつあります。

2014年に田中将大は靭帯の部分断裂と診断されましたが、PRP(多血小板血漿)療法を受けて復帰し、その後も防御率はともかく肘に関しては問題なく投げられているのはご存じの通りです。

また、エンゼルスのギャレット・リチャーズは2016年に靭帯の部分断裂と診断され、幹細胞療法という方法で復帰を目指しました。2017年、無事に復帰できるかに注目が集まりましたが、肘に関係があるのかないのか分からない右上腕二頭筋の故障で長期離脱し、わずか6試合の登板にとどまるという微妙な結果でした。それでも、防御率は2.28、球速も靭帯損傷以前と同じレベルを維持していました。

とにかく、トミー・ジョン手術が減っていること、トミー・ジョン手術に代わる選択肢が模索されていることが良いことなのは間違いありません。

ほとんどの選手は手術を受けても無事に復帰できますが、先日取り上げたブレイディ・エイケンのように手術前の投球を失ってしまう投手も確実にいるわけですから。

参考元全体1位指名ブレイディ・エイケンの現在

今年もトミー・ジョン手術減少の傾向が続くのかに注目しておきたいと思います。