アストロズがパイレーツから4選手との交換でゲリット・コールを獲得しました。数日前にトレード合意という情報が流れた時は記者の早とちりでしたが、今度こそ本当です。

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アストロズ獲得
ゲリット・コール(RHP)

パイレーツ獲得
ジョー・マスグローブ(RHP)
マイケル・フェリース(RHP)
コリン・モラン(3B)
ジェイソン・マーティン(OF)


コールは昨年33試合に登板し、12勝12敗、防御率4.26、8.7K/9、2.4BB/9、1.4HR/9という成績。2013年のメジャーデビューからの通算では、127試合、59勝42敗、防御率3.50、8.4K/9、2.3BB/9、0.8HR/9。今季年俸は675万ドルで、保有権は2019年まで。

マスグローブは昨年38試合(15先発)で防御率4.77、8.1K/9、2.3BB/9、1.5HR/9。先発では防御率6.12、リリーフでは防御率1.44でした。保有権は残り5年。

フェリースは昨年46試合に登板し、防御率5.63、13.1K/9、4.1BB/9、1.5HR/9。90マイル台後半の速球が武器で奪三振率も非常に高いですが、被本塁打が多いのが課題。保有権は残り4年。

モランは現在25歳で、2016年にメジャーデビューし通算16試合出場。昨年3Aの79試合で.308/.373/.543、18本塁打の成績。MLB.comではアストロズ内5位のプロスペクト。

マーティンは2013年8巡目指名の22歳。昨年A+、2Aで計125試合に出場し、.278/.332/.487、18本塁打、16盗塁。アストロズ内15位のプロスペクト。

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交換相手としてはデレク・フィッシャーの名前も挙がっていましたが、トレードには含まれませんでした。

パイレーツはスターリング・マーテ、グレゴリー・ポランコと契約延長を結んでおり、トッププロスペクトのオースティン・メドウズも控えているので、外野はポジションが空いていません。その意味で、先発、リリーフ、三塁で、すぐにメジャーでプレーできる選手を獲得できたのは良かったと思います。

ただ、どの選手もチームの主力になれるかというと微妙なところで、その点は少し残念です。

パイレーツはヤンキースなどとも話をしていたはずで、昨年キャリアワーストの成績だったコールの見返りとしては今回の4人が最大限のパッケージだったということでしょう。アストロズからフォレスト・ウィットリーをもらえたら最高でしたが、さすがにそれは無理でした。

マスグローブは昨年先発としては結果が出ませんでしたが、メジャーデビューの2016年はまずまずの内容でした。パイレーツでもまずは先発として起用されると思います。投手の再生に定評のあるパイレーツがマスグローブを一人前の先発投手にできるかに注目です。

また、コールのトレードでアンドリュー・マカッチェン放出の可能性もさらに高まったのではないでしょうか。


アストロズのローテーションはジャスティン・バーランダー、ダラス・カイケル、ランス・マッカラーズJr.、チャーリー・モートンにコールを加えた5人になりました。メジャーでも有数のローテーションになったことは間違いありません。

ただ、コールは保有権が2019年までなので、今季限りでFAになるカイケル、来季限りでFAになるバーランダーの流出に備えるという役割は果たしません。ひとまず今後2年、全力でワールドチャンピオンを取りに行くという感じです。

また、ナ・リーグからア・リーグへの投手の移籍は不安がつきまとうのも事実です。特にコールは昨年、被本塁打率が大幅に上昇し、それがキャリアワーストの防御率につながりました。ア・リーグの打者にどのような投球ができるのかは少し心配です。

速球の球速はメジャーでもトップクラスのコールですが、昨年は速球で18本の本塁打を打たれています。一方、アストロズ投手陣は昨年メジャーで2番目に速球の割合が少ないチームでした。アストロズはコールの速球の割合を減らすことで被本塁打を減らし、成績向上が見込めると考えているのかもしれません。

ブルペンはマスグローブ、フェリースの放出で層が薄くなりましたが、ブラッド・ピーコックがブルペンに回るのは大きなプラスです。FAでジョー・スミスとヘクター・ロンドンを補強していますが、ロンドンもコールと同様ナ・リーグで被本塁打に苦しみ成績を落としている投手です。コールとロンドンの被本塁打は今季アストロズ投手陣の1つのポイントかもしれません。

アストロズはダルビッシュの契約候補6チームの中に入っていましたが、これでダルビッシュとの契約はなくなりました。FA市場もここから一気に動きそうな気配です。