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全米野球記者協会の記者の投票により選出される殿堂入り選手が1月24日に発表されます。得票率75%で殿堂入り、5%未満で次年度以降の候補者から外されます。

すでに投票は12月31日に締め切られています。殿堂からは各記者の投票結果は公表されませんが、すでに自主的に投票結果を公表している記者も多くいます。それを集計してくれている人がおり、各選手の得票率は次の通りとなっています。現時点で公表している記者は181人、全体の42.7%です。


また、公表されている投票を基に最終的な得票率の予測を公開している人もいます。

チッパー・ジョーンズ、ブラディミール・ゲレーロ、ジム・トーミの3人は90%超えで殿堂入り確実です。

それに続くのがトレバー・ホフマンとエドガー・マルティネスの2人です。

バリー・ボンズとロジャー・クレメンスのステロイドコンビは昨年から少し得票率を伸ばしそうです。


記者などのツイッターを見ていると、主に議論のテーマとなっているのは次の3つでしょうか。

・ステロイド使用疑惑のあるボンズやクレメンスは殿堂入りにふさわしいか
・DHでの出場が多かったマルティネスは殿堂入りにふさわしいか
・記者1人につき10票まで、得票率5%未満の選手は資格を失う、というルールはこのままでいいのか


ボンズやクレメンスに関しては、心情的には薬物を使って成績を伸ばした選手は殿堂入りしてほしくないという気持ちはあります。殿堂入りの投票は、成績だけでなく「integrity, sportsmanship, character(高潔さ、スポーツマンシップ、人格)」も基準とするとされており、薬物を使っていた選手はこの基準を満たさないと見ることもできます。

一方、ステロイド時代の前にはアンフェタミン乱用の時代があり、その時代の選手はすでに殿堂入りしているのだから、ステロイド疑惑のある選手だけを排除するのはおかしいと言う人もいます。また、ステロイド時代のコミッショナーであるバド・セリグはベテランズ委員会により殿堂入りしているため、コミッショナーが殿堂入りしているなら選手もいいだろうというのも1つの理屈です。

まあステロイド疑惑のある選手の殿堂入りは断固反対!というほど確固たる意見はないというのが正直なところです。ステロイド時代も含めてMLBの歴史なのかなという気もしますし。

ボンズもクレメンスも今年が資格6年目で、ここ数年得票率を伸ばしています。最終的には2人とも殿堂入りする可能性はありそうです。

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マルティネスは今年が資格9年目。2015年27.0%→2016年43.4%→2017年58.6%と得票率が大きく上昇していて、今年選ばれなくても最終年である来年には殿堂入りできそうです。

DHの選手は殿堂入りに値しないという記者もいます。しかし、守備の価値がマイナスでもただ守備についていればいいのか、リリーフ投手だって試合の一部しか参加しないのに殿堂入りしているではないか、と言うこともできます。DHだけが殿堂入りに値しないというのは筋が通らないでしょう。

マルティネスに関して言うなら、メジャー史上でも最高の打者の1人とはいえ通算309本塁打という数字で殿堂入りにふさわしいのか、という点がひっかかるというのならまだ理解できます。

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記者1人につき10票までというルールについては、全米野球記者協会が殿堂に対し12票に拡大するように要請しましたが断られています。

単純に考えて、殿堂入りに値すると考える選手が10人以上いるのに10人までしか投票できないのはおかしな話です。得票率5%に届かなければ候補者から外されてしまうというルールがあるならなおさらです。

今年候補者入りしたアンドリュー・ジョーンズは途中経過を見ても5%に届くかはギリギリで、いきなり候補者から外れてしまう可能性もあります。ジョーンズが最終的に殿堂入りするかどうかはともかく、1年目でいきなり資格を失ってしまうべき選手ではないという声が記者からも挙がっています。

投票のシステムについては改善が必要だと思います。


みなさんも、途中経過を見た感想とか主要な論点についての意見とかあれば教えてください。

各選手の通算成績はこのページで見れます。
https://www.baseball-reference.com/awards/hof_2018.shtml#all_hof_BBWAA


Photo by Jimmy Emerson, DVM