MLB公式サイトが今年飛躍を遂げる可能性がある先発投手5人を紹介しています(「Throw time: 5 pitchers poised to impress」)。


ルイス・カスティーヨ(レッズ)

現在25歳のカスティーヨは昨年メジャーデビューし、15試合で3勝7敗、防御率3.12、9.9K/9、3.2BB/9の成績を残しました。

MLB公式サイトの記事では、今年ブレイクする可能性が高い根拠として重要な3つのカテゴリーで良い数字を残していることを挙げています。カッコの中は先発投手の中の順位です。

・速球の平均球速97.5マイル(1位)
・ゴロ率59.7%(6位)
・xwOBA.257(5位)

速球の平均球速はヤンキースのルイス・セベリーノと並ぶ数字です。

xwOBAとはスタットキャストで計測した打球の速度と角度のデータを基に、打たれた打球の質を評価する指標。カスティーヨは先発投手の中で5位に位置していますが、1位から4位はシャーザー、セール、クルーバー、カーショーという2017年サイ・ヤング賞投票で両リーグの1位と2位を占める投手たちです。

カスティーヨについては、xwOBAで見る球種別好投手ランキングの記事にも登場していますので、ぜひご覧ください。

参考スタットキャスト(xwOBA)で見る球種別最高投手ランキング




タイラー・チャットウッド(カブス)

チャットウッドはロッキーズからFAとなり、新たにカブスと3年3800万ドルの契約を結びました。

記事ではブレイクする理由として、球速の上昇、カーブの高いスピンレート、高いゴロ率、クアーズ・フィールドから離れることを挙げています。

チャットウッドについては、カブスと契約を結んだ際に紹介していますので詳しくはそちらをご覧ください。

参考チャットウッドの3年3800万ドルは高いのか?安いのか?




ギャレット・リチャーズ(エンゼルス)

リチャーズはここ2年で計12試合しか登板できていません。右肘の内側側副靭帯損傷と右上腕二頭筋の故障が原因です。内側側副靭帯の損傷はトミー・ジョン手術につながる故障ですが、リチャーズはトミー・ジョン手術ではなく幹細胞療法による治療を選びました。

今年もリチャーズが故障しないという保証はありませんが、もし健康を維持することができれば好成績を残す可能性が高いとしています。

その理由としてここ2年故障に苦しめられたにもかかわらず、良い内容を残していることを挙げています。

・防御率は2.31
・平均球速95.7マイルはスティーブン・ストラスバーグと並び先発投手で8位
・速球とカーブのスピンレートがトップクラス
・2017年のxwOBA.273はジェイコブ・デグロムとほぼ同じ

さらに、イアン・キンズラーとザック・コザートを加えた野手陣の守備のレベルの高さも好材料です。

大谷がいるエンゼルスですし、もし故障がなければ好投を見る機会も多くなりそうですね。




ディネルソン・ラメット(パドレス)

現在24歳のラメットは昨年メジャーデビューし、21試合で7勝8敗、防御率4.57、10.9K/9、4.3BB/9の成績を残しました。

ラメットの強みとして挙げられているのは、まず速球の平均球速が95マイルで先発投手の上位30位以内に入っていること。

次に、その速球と素晴らしいスライダーのおかげで、右打者を圧倒していることです。右打者に対する空振り率34.8%は先発投手中5位で、シャーザーやクルーバーよりも上。右打者を.154/.241/.296に抑え、xwOBAは.242です。右打者に対するxwOBAはシャーザー、ピーコック、クルーバーに次ぎ先発投手で4位となっています。

課題は左打者。左打者には.258/.365/.502と打たれています。昨年からチェンジアップの改善に取り組んでいるということで、左打者に対しチェンジアップを有効に使うことができるようになれば一気に飛躍するかもしれません。




ルイス・ゴハラ(ブレーブス)

まだ21歳のゴハラは昨年メジャーデビューし、5試合で1勝3敗、防御率4.91、9.5K/9、2.5BB/9の成績でした。2016年はマリナーズ傘下のAで投げていましたが、ブレーブスに移籍した昨年はA+でスタートすると一気にメジャーまで駆け上がりました。

ゴハラは速球の平均球速が96.4マイルで先発投手中3位。PITCHf/xが全球場に導入された2008年以降で100マイル以上を計測した左腕は5人だそうですが、ゴハラもその1人です(他はパクストン、プライス、ロドン、ダフィー)。

xwOBAもトップ25にランクしており、カルロス・マルティネスやランス・マッカラーズJr.と同じレベルです。防御率が4.91に終わったのは、味方の守備がまずかったか、単に運がなかったことが理由かもしれないということです。

若くて球が速い左腕というだけで魅力的ですが、サバシア的なぽっちゃり体形の日系ブラジル人というのも応援したくなるポイントです。活躍に期待したいと思います。



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以前も書きましたが、ルイス・カスティーヨは非常に良い投手だと思います。今年のサイ・ヤング賞投票でもそこそこいいところまで行くんじゃないかと期待しています。

みなさんも今年のメジャーリーグを見る上でこの5人の先発投手に注目してみてはいかがでしょうか。