DP7O-kbW0AAev10

今年2月に大谷翔平が受けたインタビューの内容がMLB公式サイトに掲載されていたので紹介します。日本ハムがアリゾナでキャンプを行ったときに受けたものだと思います。


---

※追記
YouTubeのMLB公式アカウントにこの日のインタビューがノーカットでアップされていました。通訳を通さない大谷のそのままの言葉で見れますので、時間のある方はこちらで見ることをおすすめします。



---

質問はかなり意訳してあります。

MLB.com(以下、M):最初に一番大事な質問。”オオタニ”のつづりはどうすればいい?OhtaniとOtaniがあるけど。

大谷:いつも書くときは”h"いれますね。

M:2006年、2009年に日本がWBCで優勝した時はどうだった?

大谷:小学校高学年か中学校のときに家で見ていました。イチローさんが韓国との決勝戦で勝ち越しタイムリーを打った時にとても興奮したのを覚えています。

M:最初に”日本のベーブ・ルース”と呼ばれた時の感想は?

大谷:野球の神様のような人なので、そのような人と比べられるのは光栄です。でもまだそのレベルには達していないと思います。

M:子供のころ好きだった選手は?

大谷:イチローさんに憧れていました。同じ左バッターでもあったので。

M:子供のころは投手より野手が好きだった?

大谷:どちらということはないです。ただ良い選手を見るのが好きでした。

M:MLBに来るとき、打者と投手をどちらも続けることはどれぐらい大事なこと?

大谷:自分のバッティングを、アメリカの監督やスカウトが日本の人と同じぐらい評価してくれるのかは分かりません。もし可能ならどちらもやりたいです。

M:高校から直接MLBに来る寸前だっとことについて。

大谷:その時はドジャース、レンジャーズ、ジャイアンツが最も積極的なチームでした。

M:実際にMLBに来ることになったとき、そのチームが有利?

大谷:4年前とは状況が違います。同じチームでも中にいる人は同じじゃないかもしれない。だから全てのチームに可能性があります。

M:4年前、なぜMLBではなくファイターズでプレーすることにしたのか?

大谷:一番大きな要素は野手と投手どちらもやってほしいと言われたことです。正直に言って打者のことは考えていなかったけど、ファイターズが打者としても高く評価してくれました。

M:もしDHがないリーグなら、守れるポジションはある?

大谷:過去にライトを守ったことがあります。でも、MLBで通用するかはわかりません。

M:MLBでチームを決める一番重要な要素は?

大谷:チームにいる人たち、チームを運営している人たちが一番重要です。この人たちのためにプレーしたいと思えることが必要です。ファイターズがそういうチームだったので。

M:こっちに来てアメリカ人の野球に対する認識を覆すかもしれないことについてどう思う?

大谷:正しい判断なのかどうか判断するのは自分ではなくて、ファンや解説者の人たちです。もし二刀流の選手として認めてくれるなら、それはエキサイティングなことです。

M:今MLBで好きな選手は?

大谷:ブライス・ハーパーのバッティングを見るのが好きです。

M:ダルビッシュとの関係は?

大谷:オフシーズンは一緒にトレーニングをさせてもらったり、ときどき連絡をさせていただきます。よく面倒を見てくれています。

M:ダルビッシュとは違うチームのほうがいい?

大谷:同じチームなら素晴らしいですし、違うチームなら対戦できるのでそれも素晴らしいです。

M:今、日本に自分より優れている打者は何人いる?

大谷:何人ぐらいですかね。とてつもなくいるんじゃないですかね(笑)ほんとにいいバッターはたくさんいます。

M:投手は?

大谷:同じです。まだまだだと思っています。

M:アメリカに来るにあたって心配なことはある?

大谷:全てが心配です。新しい国でプロとしての新しい生活です。心配なことはたくさんあります。

M:英語はどう?

大谷:それが心配なことの1つです。自分の言葉で話したいけど、たぶん通訳をつけることになると思います。

M:アメリカの生活で好きなことは?

大谷:ハワイとアリゾナにしか行ったことがないですけど、ステーキが大きい。

M:興味のある都市と見たいものは?

大谷:ロッキーの銅像が見たいです。写真を撮りたい。

M:フィラデルフィアには野球のチームもあるよね。

大谷:いや、ただ行ってみたいだけです。

M:MLBの試合を見るときに特に注目するお気に入りのチームはある?

大谷:日本では日本人選手がいるチームの放送が多いので、放送している試合を見ます。

M:両親もスポーツ選手だけど、どんな選手だった?

大谷:お父さんは社会人まで野球をやっていました。お母さんはバドミントンの選手で、母も社会人までプレーしていました。

M:アスリートとして優れているのは?

大谷:母です。一回もバドミントンで勝ったことがありません。

M:どうしてそんなにバドミントンが得意なの?

大谷:よくわかりません。背が高くて、長い間プレーしてきたからかもしれません。

M:東京ドームの天井にボールを打ち込んだ瞬間はどうだった?

大谷:引っ張った打球であれほどボールを強く叩けることは珍しいので、とても感触は良かったです。

M:アメリカのファンも動画で見たことを知っていた?それについてどう思う?

大谷:うれしいです。光栄です。

M:日本の野球の歴史で最も素晴らしい選手はだれだと思う?

大谷:イチローさんですね。

M:どうして彼はあれだけ長くプレーできると思う?

大谷:それは僕が知りたいです。何度かお会いしたことがあるけど、人としても素晴らしいですし学ぶことも多いです。野球選手としても人間としても尊敬しています。

M:引退するときに自分のキャリアを評価する上で基準となるものは?

大谷:もちろん賞や記録も大事ですけど、引退を発表するときにファンから称賛をもらえるかが大事な基準になると思います。

M:自分自身について、アメリカのファンに一番知ってほしいと思うことは?

大谷:約束できるのは全力でプレーするということだけです。それによってだれかをインスパイアしたり元気づけることができれば、野球をプレーしていて最も名誉なことです。


こちらがそのインタビューの動画です。大谷がしゃべっているところをそのまま流してくれれば日本人としてはありがたいんですけどね。

上のやりとりはほぼ通訳を通した言葉ですし省略もされていますが、だいたいの内容は分かると思います。