今年9月に12億ドルでマーリンズを買収したデレク・ジーターを中心とした新しいオーナーグループは、追加の出資者を探しているようです。ファンラグ・スポーツのジョン・ヘイマン記者が内密の文書を入手し報じました。

「プロジェクト・シトラス」という表題のつけられたメールで、富裕層に球団への投資を呼び掛けています。そのメールを見た人物によると、追加で2億5000万ドルの資金を集めたいと考えているようです。

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引用元:FanRag Sports

球団の買収が完了して間もないこの時期に追加の出資者を募集するのは異例です。ジーターはマーリンズ買収に至るまでの報道でも、出資者を集めるのに苦労しているという情報が挙がっていました。またマーリンズは今年の損失が6000万ドルに上り、今後数年も赤字になると予想されるため、新たに裕福な出資者が加わればよりゆとりが持てるだろうとヘイマン記者は述べています。

マーリンズの年俸総額は1億1500万ドル規模まで膨らんでおり、新たなオーナーグループはこれを8500~9000万ドルまで圧縮したいと考えているようです。10年2億9500万ドルの契約が残るジャンカルロ・スタントンのトレードを模索しているのもこのような経済状況によるものです。

文書の中では、過去に成功を収めたシーズンの後に選手を放出してチームを解体したことや、オジー・ギーエン元監督のフィデル・カストロを称賛する発言などによって出資者の信頼を失ったとしています。

悪名高い前オーナーのジェフリー・ローリアが球団を手放すことはファンも歓迎しましたが、新オーナーのジーターも、”ミスター・マーリン”と呼ばれるジェフ・コーナインを含むフロントオフィスの人員を解雇したり、地元放送局のアナウンサーなどの解雇を指示したのではないかと噂されたりするなど、ここまでの仕事ぶりはあまり評価されていません。

厳しい財政状況に加え、ジーター自身も認めている通りまだオーナーとして学ばなければならないことがたくさんあるという段階で、マーリンズファンの我慢の時期はしばらく続きそうです。