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今季アストロズで自身初のワールドチャンピオンに輝いたカルロス・ベルトランが、現役を引退することが明らかになりました。デレク・ジーターが立ち上げたサイト「プレイヤーズ・トリビューン」に寄稿した手記の中で発表しました。


プエルトリコ出身のベルトランは、1998年にロイヤルズでメジャーデビューし99年に新人王獲得。その後、メッツ、アストロズ、ジャイアンツ、カージナルス、ヤンキース、レンジャーズでプレー。オールスター出場9回、ゴールドグラブ賞3回、シルバースラッガー賞2回。

メジャー通算20年で、.279/.350/.486、2725安打、435本塁打、1587打点、312盗塁の成績を残しました。

435本塁打はスイッチヒッターの選手では史上4位の記録です。

また、400本塁打、300盗塁を記録しているのは史上5人だけ。

手記の中でベルトランは、新人王を獲得した1999年に、同じプエルトリコ出身のゴルフ選手、チチ・ロドリゲスから人生で最高のアドバイスをもらったと話しています。

「人生で成功するためには、成功している人たちの中に身を置かなければならない。そして、尊敬する人に質問することを恐れてはならない」

このアドバイスに従い、2007年に圧倒的な存在感で近づく人が少なかったバリー・ボンズに話しかけ、打撃に関する教えを乞うたエピソードも紹介されていました。

他にも多くの選手たちからのアドバイスを吸収していったベルトランは、キャリアを積み重ねるにつれて、若い選手からアドバイスを求められるようになりました。そんな中、彼は「自分の目標は、ただホームランを打ったり、ワールドシリーズに勝つことだけじゃない。これまでたくさんの選手が自分にしてくれたように、自分も若い選手に自分の知識を伝えることだ。野球に還元することだ」と理解するようになったといいます。

今年の夏ごろに引退を決心したというベルトランは「ワールドチャンピオンになることを常に夢見てきた。しかし、キャリアを完璧なものにするために、ワールドチャンピオンになることが必要だとは決して思わなかった。自分の目的は若い選手に知識を伝えること、野球に還元することだと認識していた。そして可能な限り最高のチームメイトでいたいと考えていた。20年間を通して、それを成し遂げられたと感じている。だから、ワールドシリーズ第7戦に勝とうが負けようが、自分のキャリアには満足だった。…でもやっぱりワールドチャンピオンのリングを手にするのはうれしいね…」と、現在の心情を明らかにしました。

今後はニューヨークに住む家族と過ごすことを楽しみにしているというベルトラン。一方で、過去には「いつかメジャーリーグの監督をしてみたい」と奥さんに伝えたことがあるそうです。現役を引退したベルトランですが、そう遠くない将来にまたユニフォーム姿を見ることができるかもしれません。