日本ハムファイターズの大谷翔平が記者会見を行い、メジャー挑戦を正式に表明しました。
記者会見の内容はこちらをご覧ください。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171111-00050378-nksports-base&pos=2
なぜこのタイミングで?という質問にはこう答えました。
-なぜ今のタイミングなのか。あと2~3年待てばより良い契約が結べた大谷 まだまだ不完全な選手だと思ってますし、もっとやらなければならないことが多い選手だと思っています。そういう状態で行ってみたい気持ちが大きかったです。高校を卒業した時もそういう気持ちだった。そこが1番強いのかなと思います。不完全な状態でなぜと聞かれたら答えられないんですけど、自分として最初からそういう気持ちがありました。高校卒業した時から、そういう環境で自分を磨いたらどうなるのかと興味があったので。自分に対する興味だと思います。
対戦したい選手は?という質問には大谷らしいそつのない受け答えでした。
-対戦したい打者、投手は?大谷 まだ実名を挙げて良いほどの選手ではないと思っているので、まずは自分がその位置までレベルを上げていくのが大前提。まだ1度も経験していないことについて言うのはちょっとおこがましい。まずは自分がその位置まで上がることを考えて練習したい。
10月末で失効したポスティング制度に関しては、まだMLB、MLB選手会、NPB間で新しいルールの合意に達していません。しかし、「上限2000万ドルのポスティング費用を支払う意思のあるすべての球団と交渉する」というこれまでの制度を、今年に限りそのまま利用することで大筋合意したという報道も出ていました。まあさすがにポスティング制度が合意に達せず、大谷がメジャー移籍できないなんてことにはならないでしょう。
ポスティング制度で合意すれば、いよいよ大谷とメジャー各球団が交渉を行うわけですが、各球団が契約金に使える金額は次の通りとなっています。
大谷との契約金に使える金額。
— MLB Note (@mlb_note) 2017年11月9日
各球団に475~575万ドルまで割り当てられていますが、すでに他の選手との契約に使っているのでそれより少なくなっています。
TEX 353.5万ドル
NYY 325
MIN 324.5
PIT 226.7
MIA 174
SEA 157
PHI 90
MIL 76.5
ARI 73
BAL 66
BOS 46
TB 44
その他は30万ドル以下。
現在の制度では海外若手選手との契約金に使える1年間の総額が定められていますが、すでにキューバやドミニカ、ベネズエラなどの選手との契約に使ってしまっているため、このような金額になっています。
一部の記事では、契約金に使える金額の多いレンジャーズ、ヤンキース、ツインズなどが有利とされているものも見かけましたが、個人的にはほとんど関係ないと思います。お金のことを気にするなら今年メジャーに行くわけがありません。2年待てば何十倍も稼げます。300万ドル程度の差が大谷が球団を選ぶ決定的な要因にはならないでしょう。
その他、契約金の制度に関する詳しい説明や、メジャー移籍後の年俸などについては以前書いた記事をご覧ください。
【関連記事】大谷のメジャー球団との交渉プロセス、契約金、年俸について詳しく解説
正直に言って、1年目から驚くような活躍ができるとは思いません。しかし、大谷が一流メジャーリーガーと対戦するシーンを想像すると本当に楽しみです。メジャーの舞台で二刀流に挑戦する姿を見るのが待ちきれません。