ユリエスキ・グリエルが、ダルビッシュから先制ホームランを放った後、ダッグアウトで人種差別的なジェスチャーをした騒動。

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ダルビッシュも試合中に気づいていたようです。


グリエルは試合後、ジェスチャーをしたことを認め、「彼や日本人を侮辱するつもりはなかった。私は日本でもプレーし、とてもリスペクトしている。彼が侮辱されたと感じたなら謝罪したい。侮辱されたと感じた全ての人に謝罪したい。そんなつもりはなかった」とコメントしました。


ダルビッシュは試合後のインタビューでこう答えています。
現地の複数メディアがダルビッシュに対する人種差別行為の可能性があるとして速報する中、ダルビッシュは試合後に取材に答え、自身の見解を示した。 

 日本人右腕は「自分は客観的に見ると、アジアの人だけじゃなくて、色んな人種の人に対して区別するようなことをするというのは、やっぱりよくないことだとはもちろん思う」とし、「ああいうことをパブリックの場でしてしまっている以上は、MLBとかもそれなりのちゃんとした処置をしなければいけないと思う」と話した。 

 一方で「でも、自分自身としては、みんなが完全な人間はいないので、彼もそうでしょうし、僕もそうでしょうし、ここにいるみんなもそうでしょうから、それも彼の中での1つのミスであって、色んな人がこのことから学べると思う。人類として学んで、人類として1つ前にいけるステップになれば、ただのミスで終わらないんじゃないかと思う」とし、この問題を契機に差別がなくなる方向に進むことを願っていた。

また、自身のツイッターで英語のコメントを投稿。

「完璧な人間などいない。自分もみんなも含めて。彼が今日したことは正しいことではない。でも、彼を非難するより、これを学びの機会にするべきだと思う。この出来事から学ぶことができれば、人類にとって大きなステップだ。こんなに素晴らしい世界に生きているんだから、怒りに囚われるのではなく、ポジティブな気持ちで前に進もう。みんなの大きな愛に期待している」

今回の騒動について、コミッショナーのロブ・マンフレッドが明日グリエルと話をする予定とのことです。過去にゲイに対する差別的な発言で2試合の出場停止処分を受けた選手もおり、ワールドシリーズ中ですが、グリエルも処分を受ける可能性があります。