アストロズとドジャースのワールドシリーズ第2戦は歴史に残る壮絶な試合となりました。

先発はジャスティン・バーランダーとリッチ・ヒル。


3回表、アストロズがアレックス・ブレグマンのタイムリーで1点先制。

ヒルは4回60球、3安打3四球1失点7奪三振で降板。5回から右打者が続くところで前田健太が登場。

ワールドシリーズ初登板のマエケンはポストシーズンで初めてヒットを浴びましたが、1回1/3を無失点に抑えました。

5回裏、それまでバーランダーに無安打に抑えられていたドジャースは、ジョク・ピーダーソンがソロホームランを放ち同点。

6回裏、2死からクリス・テイラーが四球を選び、コーリー・シーガーが逆方向への勝ち越し2ラン!

昨日の試合でも、1-1の6回裏2死からテイラーが四球を選び、次の打者のジャスティン・ターナーが1ボール2ストライクから2ランを打つという全く同じ流れでした。


8回表、ブランドン・モローからブレグマンが二塁打。惜しくもダイビングキャッチならなかったプイグはグラブを叩きつけます。



すかさずロバーツ監督はケンリー・ジャンセンを投入しますが、カルロス・コレアがしぶとくタイムリーを放ち1点差。3-2。



9回表、先頭打者のマーウィン・ゴンザレスが同点のソロホームラン!値千金の一発で試合を振り出しに!


延長10回表、アストロズはジョシュ・フィールズからアルトゥーベ、コレアの二者連続ホームラン!!5-3とリードを奪います。



試合は決まったかと思われましたが、10回裏、プイグのソロホームランとキケ・ヘルナンデスのタイムリーでなんと同点!!!

ホームランじゃない時でもバットを投げるのに、ホームランの時はそっと地面に置くプイグ。



11回表、アストロズはキャメロン・メイビンがヒットで出塁したあと、ジョージ・スプリンガーが2ランホームラン!!!!



11回裏、チャーリー・カルバーソンがソロホームランを放ち1点差に迫りましたが、さすがにここで試合終了。7-6でアストロズが壮絶な試合をものにしました。


試合終了の瞬間。

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1回1/3を1失点のクリス・デベンスキーが勝ち投手。

スプリンガーに2ランを浴びたブランドン・マッカーシーが1回2失点で負け投手。2005年メジャーデビューのマッカーシーはポストシーズンキャリア初登板でした。

バーランダーは6回79球を投げ、2安打2四球3失点5奪三振の内容。今日も素晴らしい投球でしたが、2本のホームランでの3失点でした。



ヒルは4回60球を投げ、3安打2四球1失点7奪三振。早い回での降板にグラブを叩きつけていらだちを露わにしていました。



1試合8本のホームランはワールドシリーズ史上最多。そして、延長に5本のホームランはなんとレギュラーシーズン、ポストシーズン含めて史上最多でした。

ドジャースは8回終了時にリードしていれば、ポストシーズン含めて98勝0敗でした。今日が初めての負けです。

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いやーすごい試合でした。アストロズは2度目のワールドシリーズですが、前回は4連敗で敗れているので、ワールドシリーズ初勝利です。このポストシーズン、敵地では結果が出ていなかったアストロズ打線ですが、今日は14安打7得点。しかもジャンセン相手に追いついてからの素晴らしい逆転劇でした。

ドジャースはヒルを4回で降板させたのはどうかという意見もあるかと思いますが、結局8回にランナーを許せばジャンセン投入というのは同じだったはずなので、ジャンセンで追いつかれたら仕方ないと切り替えるしかないと思います。

明後日の第3戦はアストロズの本拠地に移ってダルビッシュが先発します。勢いのついたアストロズ打線を抑えられるでしょうか。

アストロズの先発はチャーリー・モートンです。