ナショナルズとカブスのディビジョンシリーズ第4戦。ナショナルズは1勝2敗で、この試合負ければ終わりという状況。

先発投手はナショナルズがスティーブン・ストラスバーグ、カブスがジェイク・アリエッタ。

ストラスバーグの先発が決まるまでには紆余曲折ありました。

昨日の試合、雨天中止が決まった後の会見で、ベイカー監督はタナー・ロアークが先発だと発表。中4日で投げられるはずのストラスバーグが先発しないのは体調不良のためということでした。

そのあたりの経緯についてはこちらの記事をご覧ください。

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しかし、試合開始の約4時間半前、ストラスバーグが先発するという情報が。

当日の朝、ストラスバーグがピッチングコーチのマイク・マダックスに電話し「ボールを渡してくれ」と登板を直訴したそうです。

いろいろありましたが、とにかく一番大事な試合に最も信頼できるストラスバーグが登板することが決定。

そして、そのストラスバーグは7回106球を投げ、3安打2四球12奪三振無失点に抑える神ピッチ!

投じたチェンジアップ32球のうち、キャリアハイの15球で空振りを奪いました。

ディビジョンシリーズで10奪三振以上を2試合記録したのは史上3人目。

1試合12奪三振は自身の持っていたポストシーズンでの球団記録を更新しました。
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打線は3回表、2死2,3塁からアディソン・ラッセルのエラーで1点先制。



カブス先発のアリエッタは4回までに5四球を出すなど本調子ではなく、マドン監督は5回からジョン・レスターを投入。

レスター4イニング目となった8回、牽制ができないことで有名なレスターが牽制で刺すという奇跡的なシーンがありました。

直後、ダニエル・マーフィーにヒットを打たれたところでレスターは交代。ところが、代わったカール・エドワーズJr.が連続四球で1死満塁のピンチ。ここでクローザーのウェイド・デービスが登場。

ここでなんとマイケル・テイラーがグランドスラム!一気にナショナルズの5点リードと変わります。

デービスはリリーフで登板した試合では、3ラン、満塁ホームランは一度も打たれたことがありませんでした。

8回はライアン・マドソン、9回はショーン・ドゥーリトルが抑えてナショナルズが勝利!リグレー・フィールドのファンは静まり返りました。


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体調不良、そして雨が降り、風が強く、もやがかかったような天候の中で、ストラスバーグが素晴らしい投球を披露しました。決着は明日の第5戦に持ち込まれます。

先発はカブスが絶好調カイル・ヘンドリックス、ナショナルズはおそらくジオ・ゴンザレスとなりそうです。第3戦に先発したカブスのキンタナ、ナショナルズのシャーザーもリリーフでの登板の可能性もあります。

個人的にはヘンドリックスが先発するカブスが有利と見ますが、いずれにしろ熱い試合が期待できそうです。