フィリーズのルーキー、リース・ホスキンスがメジャーデビューからいきなり打ちまくっています。
現地25日のカブス戦で今季9号ホームラン!メジャー史上初めてデビューから16試合で9本のホームランを放ちました。
動画です。
前日の試合ではデビューから15試合で8本目のホームランを放ち、カルロス・デルガドとトレバー・ストーリーに次ぐ史上3人目の記録を達成していました。
こちらがその動画。9号と違い、緩いカーブを見事に捉えています。
他のホームランも貼っておきます。
16試合で9本と言っても実は最初の3試合はノーヒットで、4試合目にメジャー初ヒット、5試合目に初ホームランを放っており、ここ12試合で9本という凄いペースです。
***
ホスキンスは2014年ドラフトの5巡目指名で現在24歳。フィリーズ内6位、MLB全体で70位という評価のプロスペクトです。2014年のオフにコーチの指示で左足を上げるフォームに変更し、そこから打撃が開花しました。
2016年には2Aの135試合で、.281、38本塁打、OPS.943の成績。2017年はメジャー昇格まで3Aの115試合で、.289、29本塁打、OPS.966と引き続き好成績。上のレベルでも成績を落とさないだけでなく、前年の2Aでの四球71、三振125から、3Aで四球64、三振75へと選球眼も大きく向上しました。
メジャーでの16試合でも.286/.412/.786、四球11、三振12と選球眼は失われていません。
***
ホスキンスの打撃の特徴は、高いコンタクト率と低いゴロ率を両立しているところです。
コンタクト率が高い、つまりバットに当てるのがうまい打者はゴロが多くなる傾向にあります。例えば昨年のナ・リーグ首位打者のDJルメイユです。
逆にゴロ率が低い、つまりフライやライナーが多い打者は三振が多くなりがちです。極端な例はジョーイ・ギャロです。
ホスキンスのように高いコンタクト率と低いゴロ率を両立し成功を収めている選手の最たる例は、ナショナルズのダニエル・マーフィーです。もともとコンタクト率が高かったマーフィーは、2015年頃からゴロを減らしライナーやフライを増やすことで長打力が増し、メジャー屈指の強打者へ変貌を遂げました。
同じタイプの打者には、アンソニー・レンドン、イアン・キンズラー、ジャスティン・ターナー、マット・カーペンターなどがいます。
これらの選手は、スタットキャストで計測される打球の初速がメジャー平均を大きく上回るわけではありません。
良い結果が生まれる可能性が高いライナーやフライを数多く打つことで、生産性を最大化していると言えます。
その意味で、三振が多く打球の初速も速いアーロン・ジャッジやミゲル・サノーのような選手とは全く別のアプローチだということです。
***
ホスキンスはまだメジャーで16試合しかプレーしておらず、今後対応されて当たりが止まる可能性はもちろんあります。しかしここまでの16試合の成績は、マイナーで身につけた打撃が最高の形で現れているだけでまぐれとは言えないと思います。
現在はチーム事情で外野を守っていますが、おそらく来年以降は一塁をメインに守ることになるはずです。
最近ブレイクした若手のスター選手たちは一塁以外の選手が多いですが、コディ・ベリンジャーとともに新世代のオールスター一塁手として活躍するかもしれません。今後も楽しみです。
現地25日のカブス戦で今季9号ホームラン!メジャー史上初めてデビューから16試合で9本のホームランを放ちました。
動画です。
実況のテンションも偉業に興奮というより、凄すぎて呆れ返っている感じです。.@Phillies' @RhysHoskins22 is first player since at least 1913 to hit 9 or more homers in his first 16 career games. https://t.co/VxWPHYeo9q pic.twitter.com/XPcNgg1TSa
— MLB Stat of the Day (@MLBStatoftheDay) 2017年8月25日
前日の試合ではデビューから15試合で8本目のホームランを放ち、カルロス・デルガドとトレバー・ストーリーに次ぐ史上3人目の記録を達成していました。
こちらがその動画。9号と違い、緩いカーブを見事に捉えています。
So, this @RhysHoskins22 thing is getting pretty nuts. #Crushed pic.twitter.com/BRAvmxQuBe
— MLB (@MLB) 2017年8月24日
他のホームランも貼っておきます。
Rhys ⚡️ strikes again. pic.twitter.com/MigRiM5AMs
— Phillies (@Phillies) 2017年8月24日
Good morning.
— Phillies (@Phillies) 2017年8月21日
Can we interest you in a @RhysHoskins22 homer video?
No, this isn't from Saturday. He did it AGAIN. Yes, really. pic.twitter.com/3qTZ9AMJV9
16試合で9本と言っても実は最初の3試合はノーヒットで、4試合目にメジャー初ヒット、5試合目に初ホームランを放っており、ここ12試合で9本という凄いペースです。
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ホスキンスは2014年ドラフトの5巡目指名で現在24歳。フィリーズ内6位、MLB全体で70位という評価のプロスペクトです。2014年のオフにコーチの指示で左足を上げるフォームに変更し、そこから打撃が開花しました。
2016年には2Aの135試合で、.281、38本塁打、OPS.943の成績。2017年はメジャー昇格まで3Aの115試合で、.289、29本塁打、OPS.966と引き続き好成績。上のレベルでも成績を落とさないだけでなく、前年の2Aでの四球71、三振125から、3Aで四球64、三振75へと選球眼も大きく向上しました。
メジャーでの16試合でも.286/.412/.786、四球11、三振12と選球眼は失われていません。
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ホスキンスの打撃の特徴は、高いコンタクト率と低いゴロ率を両立しているところです。
コンタクト率が高い、つまりバットに当てるのがうまい打者はゴロが多くなる傾向にあります。例えば昨年のナ・リーグ首位打者のDJルメイユです。
逆にゴロ率が低い、つまりフライやライナーが多い打者は三振が多くなりがちです。極端な例はジョーイ・ギャロです。
ホスキンスのように高いコンタクト率と低いゴロ率を両立し成功を収めている選手の最たる例は、ナショナルズのダニエル・マーフィーです。もともとコンタクト率が高かったマーフィーは、2015年頃からゴロを減らしライナーやフライを増やすことで長打力が増し、メジャー屈指の強打者へ変貌を遂げました。
同じタイプの打者には、アンソニー・レンドン、イアン・キンズラー、ジャスティン・ターナー、マット・カーペンターなどがいます。
これらの選手は、スタットキャストで計測される打球の初速がメジャー平均を大きく上回るわけではありません。
良い結果が生まれる可能性が高いライナーやフライを数多く打つことで、生産性を最大化していると言えます。
その意味で、三振が多く打球の初速も速いアーロン・ジャッジやミゲル・サノーのような選手とは全く別のアプローチだということです。
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ホスキンスはまだメジャーで16試合しかプレーしておらず、今後対応されて当たりが止まる可能性はもちろんあります。しかしここまでの16試合の成績は、マイナーで身につけた打撃が最高の形で現れているだけでまぐれとは言えないと思います。
現在はチーム事情で外野を守っていますが、おそらく来年以降は一塁をメインに守ることになるはずです。
最近ブレイクした若手のスター選手たちは一塁以外の選手が多いですが、コディ・ベリンジャーとともに新世代のオールスター一塁手として活躍するかもしれません。今後も楽しみです。