現在シーズン60本ペースでホームランを量産しているマーリンズのジャンカルロ・スタントン。

もちろん以前からメジャーNo.1のパワーを持つ屈指のホームランバッターではありましたが、7月、8月にそれぞれ12本ずつという異次元のペースの裏には、打席での一つの変化がありました。

それはスタンスの変化です。比較した写真をご覧ください。

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4月にはオーソドックスなスクエアスタンスだったのが、8月には極端なまでのクローズドスタンスになっています。

動画で見てみましょう。上が4月、下が8月です。





クローズドスタンスを初めて取り入れたのが6月19日。試合前の打撃練習で試してみたところ、すぐにしっくりきたそうです。

6月18日までの282打席で17本塁打だったのが、6月19日以降の236打席では28本塁打と明らかにペースが上がっています。

クローズドスタンスを取り入れたことによる一番の変化は、体が早く開くのを防げることです。2014年に顔面にデッドボールを受けた影響か、スタントンは特に右投手に対して体が早く開き、ボールを引っ張る癖がありました。その結果アウトコースの球を比較的苦手にしていたのです。

しかし、クローズドスタンスにしたことでアウトコースの球に対応できるようになり、アウトコースの球に対する長打率が2016年の.409から2017年の.542へと大きく上昇しました。

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現在はややオープンなスタンスの選手が最も多く、クローズドスタンスの選手はあまりいません。

しかし、ノーラン・アレナドやマット・ケンプ、エイドリアン・ベルトレがクローズドスタンスで高い打率を残し成功を収めていることから、スタンスの変更に踏み切ることができたと話しています。

さすがにこれから毎月12本のペースでずっと打ち続けるとは考えにくいですが、スタンスの変化というはっきりした要因がある以上、現在のホームラン量産はスタントンがもう一段階上のレベルの選手に進化した証と言えるかもしれません。