ドジャースがメッツのカーティス・グランダーソン(と金銭)をトレードで獲得しました。交換相手は後日指名選手or金銭。4年6000万ドルの契約の4年目でオフにFA。

グランダーソンは今季111試合に出場し、.228、19本塁打、OPS.815の成績。今年はまた中堅での出場機会が増えています。

打率.226で36歳のベテランなんて最強ドジャースには必要ないんじゃないかと思ってしまいそうですが、そんなことはありません。

理由は、まず非常に小さな見返りで獲得できること。次に、中堅手のジョク・ピーダーソンは調子の波が激しく、8月.054と極度の不振に陥っていること。そして、グランダーソンは4月を除けばトップクラスの打撃成績を残していることです。

4月に.128/.174/.221という悲惨な数字を残してから、5月以降は.266/.384/.570と一流の成績。wRC+は148で、クリス・ブライアント、エリック・ホズマー、そしてチームメイトとなったコディ・ベリンジャーと同等の貢献度です。

また、ここ4試合で3本塁打、13試合で6本塁打と現在の調子も絶好調です。

ただ同時に一塁手のエイドリアン・ゴンザレスが故障者リストから復帰しており、ベリンジャーが左翼に回る機会が増えると見られます。そのため出場機会がどの程度になるかは難しいところですが、相手先発が右投手のときに週2,3回は先発すると予想します。先発ローテーションだけでなく、外野陣も恐ろしいほどの層の厚さです。

中堅のレギュラー、ピーダーソンは今季wRC+が101、WARは0.4に過ぎません。ポストシーズンに向けてタイミングよく調子が上向いてくればいいのですが、そうなる保証はありません。守備力は平均以下とはいえ中堅を守ることができ、ピーダーソンよりはるかに良い打撃成績を残しているグランダーソンを獲得しておいてマイナスになることはないでしょう。

ポストシーズンの経験も豊富で、人間的にも最も尊敬される選手の一人であるグランダーソン。ドジャースはワールドチャンピオンに必要な最後のピースを手に入れたかもしれません。